薬局で活躍する「調剤機器」たちについて

今回、コラムを担当させて頂きます、高知県にございます、ひかり薬局瀬戸店です。

当薬局においては、門前のクリニック様の処方をはじめ、医大や医療センター等の総合病院といった様々なところからの処方箋を受けて付けております。

薬剤師の業務が対物業務から対人業務に変化していく中で、様々な調剤機器たちが、小さな薬局の中で日々の業務をサポートしてくれています。

しかし、残念ながら医療関係者以外の方には、あまり知られていない調剤機器たち・・・

今回は、『縁の下の力持ち?』な調剤機器たちをご紹介致します。

まず最初は、『分包機』と呼ばれる調剤機器です。  

透明なフィルムや白いフィルムにラッピングされた粉薬や錠剤を皆さんも一度は見たことがあると思います。

昔からある一般的な分包機は、薬剤師が手動で薬を並べたり、粉薬を均すタイプですが、最近ではスイッチ一つで自動で錠剤や粉薬を調製するタイプの分包機もあります。

また、最新のものではAIも活用され、完成したお薬を写真撮影し、画像判断を行うことで、お薬の中身に間違いがないかを確認するシステムもあります。

次にご紹介するのは、『軟膏混錬機』です。

皮膚科さんの近くにある薬局では、ほとんど採用されているのではないでしょうか。

軟膏板と軟膏へらで混合する姿をイメージされる方もいると思いますが、練り合わせの処方が多い薬局においては、それらは殆ど使われません。

軟膏壺の中で勝手に練り合わせてくれる機器です。

もちろん、薬剤師は軟膏板と軟膏へらで練り合わせる技術ももっていますよ!

次にご紹介するのは、『錠剤粉砕機』です。

錠剤の嚥下が困難な患者様には、錠剤を砕いてお渡しする事があります。少ない数であれば、乳鉢と乳棒というすり鉢とすりこぎのような道具を使って砕きますが、

数が多いと大変時間がかかってしまいます。料理をされる方ならわかるかと思いますが、ミルミキサーの調剤用のような機器です。

以上のような調剤機器は、多くの薬局で採用されていると思います。当薬局ではほかにも、高知県ではあまり採用されていない珍しい機器も採用しております。

それが、最終監査支援装置『Barrera(バレラ)』(株式会社 湯山製作所様)です。

薬剤師が棚からとってきた薬のシートには、薬ごとに固有のバーコードがついております。

そのバーコードを読み取り、処方されている薬品と間違いがないかを確認し、更に薬の重さを計り、処方されている薬の数と、薬剤師が取ってきた薬の数が間違いないかを確認します。

最後には、お渡しする薬について写真記録も残してくれるという優れものです!!

この『Barrera(バレラ)』のおかげもあり、当薬局においては調剤ミスが、殆ど起こることがなくなり、患者様へ安全且つ迅速にお薬をお渡しすることが出来ています。

 

今回のコラムにおいて、まだまだお伝えしきれないほどの、調剤機器たちが、我々の調剤業務をサポートしてくれています。

薬剤師のスキルだけではない、調剤機器たちの活躍を知って頂けましたでしょうか?

今回のコラムをお読み頂き、「詳しく説明を聞いてみたい」・「実際に見学をしてみたい」という薬剤師を目指す学生の皆様。

また、現役の薬剤師様。是非当グループHPの採用情報ページよりご連絡をお待ちしております。

 

コラム執筆:ひかり薬局瀬戸店