SMS知っ得コラムをお読みいただきありがとうございます。
徳島県鳴門市にございます、ひかり薬局鳴門店が今回の執筆を担当させて頂きます。
コラムテーマとさせていただきました『お薬手帳』皆様はご活用されておりますでしょうか?
当薬局でも、お薬手帳は年々浸透しており、75%の患者様はご持参いただいております。しかし、若年層・中年層の患者様は、持病がある方を除くと持参率は本当に少なくなります。
ご来店頂いた患者様全員にお薬手帳をお持ち頂きたい為、どうしてお薬手帳はできたのか?なぜ、必要と言われるのか?お薬手帳の歴史を簡単ではありますが、紹介させて頂きます。
1993年「ソリブジン事件」というソリブジン(抗ウイルス薬)とフルオロウラシル(抗癌剤)を同時服用した患者様に重い有害作用が発生し15名の死者が出てしまいました。
A病院でソリブジンを、B病院でフルオロウラシルを投薬しており、お互いの医師、薬剤師が情報を把握が出来ていなかったのです。当時は、患者様本人から申し出のない限り服用薬、既往歴の確認がとれなかった為にこの様な悲劇となりました。再び繰り返さないよう考え出されたものが『お薬手帳』です。
上記のことからも分かりますように、飲み合わせは時には命に関わる事もあります。
しかし併用薬を服用していても、診察時に医師へ伝えていない患者様は多くいらっしゃいます。
投薬前に飲み合わせの悪い薬を見つけた時は、ヒヤッとすると共に、事前に確認ができて良かったと胸を撫でおろす事があります。
お薬手帳がある事によって、飲み合わせを確認でき、既往歴の記載があればアナフィラキシー等も未然に防ぐ事ができるのです。お薬手帳とは「自分の命を守る為のノート」ではないのかと考えています。
もし、まだお持ちでない方が周りにいらっしゃいましたら、なぜ必要なのかをお伝えいただければと存じます。一人でも多くの方が、処方箋と一緒にお薬手帳をお持ちいただけますよう、スタッフ一同努めてまいります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
執筆担当:ひかり薬局鳴門店