皆さま、いつも当コラムを拝読頂きまして、誠にありがとうございます。
今回コラムを担当致します、香川県丸亀市にございます飯山調剤薬局でございます。
当薬局の特徴から簡単にご説明させて頂きます。
当薬局は、整形外科クリニック様の門前薬局として開局以来30年が経過しました。
それでは、今回のテーマであります「薬剤師としての私のターニングポイント」についてお話をさせて頂きます。
私の仕事に対する姿勢のターニングポイントとなった、とある患者様についてお話させて頂きます。
いつも来局されていた60代のご夫婦が、総合病院で処方されたご主人様のお薬の処方箋を持って来られました。
だんだんと顔なじみになり、お薬の話ではなく、お子様の話やお孫様のお話など、お世話をする仲になっていました。
車好きのご主人様は、R33スカイラインに乗っていることをいつも嬉しそうに話してくださいました。
仲睦まじく、明るい感じのご夫婦で5年くらい来局して頂いていていましたが、ある時来局予定日にいらっしゃいませんでした。
約2週間後に奥様だけが来局され、ご主人様が亡くなられたことを告げられました。
心筋梗塞で急なことだったそうです。
奥様は、一言「本当に主人がお世話になりました。ありがとうございました。」と言ってくださいました。
私は、驚きを隠せませんでした。もっとアドバイスができたら、どんなに良かったのではないだろうかと後悔の念に駆られました。
そして、悲しい気持ちと私どもの薬局を選んで下さったことへの感謝の気持ちが絶えませんでした。この経験を基に、より患者様の心や症状に寄り添う対応を心掛けました。
平成28年4月から、かかりつけ薬剤師制度が始まり、患者様へのご提案を開始致しました。
かかりつけ薬剤師制度の患者様の声を一部ご紹介させて頂きます。
(近隣在住80代のご婦人)
「施設に入っても、施設が提携している薬局がなく、飯山調剤薬局でお薬をお願いします」
(近隣在住80代のご婦人)
「在宅医療を飯山調剤薬局でお願いしたい」
(50代患者様の奥様)
「平成18年から緩和ケア、そして在宅医療まで担当して頂き、ありがとうございました」
地元の薬局から、かかりつけ薬局。そして今、在宅医療への流れが来ています。
患者様の心と体に寄り添い、患者様の為に自分の知識と技能を活かす薬剤師。まず始めは、かかりつけ薬局・薬剤師を考えてみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました。
執筆担当:飯山調剤薬局