皆様、いつも当コラムを拝読頂きまして、誠にありがとうございます。
今回のコラムを担当させて頂きます、ひかり薬局善通寺店でございます。
今回のコラムテーマは、「脱水症状について」となります。
【脱水症状とは】
脱水症状とは、体液の喪失が生じる状態です。
体液とは、主に「水分」と「電解質(塩分など)」でできています。
私たちの身体は、年齢や男女によって差はあるものの、半分以上が水分でできています。
この水分は「体液」と呼ばれ、体にとって大切な役割を担っています。
体重の2%以上の体液が失われると、脱水症状に陥ります。
【熱中症になりやすい年齢】
熱中症には、誰もが注意する必要がありますが、その中でも特に熱中症を引き起こしやすい年代があります。
男性では、0歳~4歳、15歳~19歳、55歳~59歳、80歳前後に、
女性では、0歳~4歳、80歳~84歳に熱中症発症のピークがあります。
子どもは、汗腺が未発達で対応ん調節がうまくできない。高齢者は、加齢による体の変化により、体温調節機能の低下、
体内の水分量の減少、暑さを感じにくい、喉の渇きを感じにくいことが原因です。
【脱水症状のチェック】
①握手をする。→手が冷たいようなら疑わしい
②舌を見る。→乾いていたら疑わしい。
③皮膚をつまむ。→つまんだ皮膚が3秒以上戻らなければ、疑わしい。
④親指の爪の先を押す。→赤みが戻るまで3秒以上かかれば、疑わしい。
⑤わきの下を見る。→乾いていたら疑わしい。
【熱中症が疑われる時】
意識障害がある場合は、救急隊を要請し、涼しいところへ移動し、速やかに身体冷却を行います。
意識障害がない場合は、まず涼しい場所へ避難し、水分摂取できるかどうかを確認。
水分補給には、経口補水液が適しています。経口補水液には、水分と糖質をバランスよく含んでいます。
塩分は、水分の吸収力を高め、糖分は、水分の吸収速度を速めます。
飲むとすぐに水分が体内に行き渡ります。
【夏場以外でも脱水に注意】
乾燥する冬は、無意識のうちに体内の水分が蒸発しやすいです。
嘔吐・下痢・大量発汗・熱傷(やけど)・腎不全・利尿薬の使用は注意が必要となります。
【水分摂取量の目安】
1日の水分必要量は、『 体重✕30ml 』です。
例)60kgの人だと、60✕30=1,800ml(1.8Lが必要になります)
喉が渇く前に時間を決め、こまめに水分補給を行いましょう!!
皆様、対策をしっかりして、暑い夏を乗り切りましょう!!
最後まで、ご精読ありがとうございました。
執筆担当:ひかり薬局善通寺店